« 良かった | トップページ | 根津から谷中へ »

2006年5月 8日 (月)

一初(いちはつ)と自在鉤

Itihatu_320 庭にいちはつが凛と咲いています。あやめ科の中で最初に花を咲かせるから、一初の名前が付いたと云う事を、インターネットの検索で知りました。  乾燥に強いため、昔はかやぶき屋根の頂上部分にたくさん植えて、屋根を締め付けて守り、また火災、大風の魔除けの意味もあったそうです。
火災から守るといえば、安曇野の古民家の夜、囲炉裏に古い桑の枝をくべて火を焚きました。煙と共に火の粉が暗く高い天井に上ってゆきました。誰も住んでいなかった家の萱葺き屋根は、長年の ほこりが溜り、火の粉から燃え移るのではと心配しました。翌日、村の人から、自在鉤に付いている横木の魚の彫刻は、ここはもう水の中だよという火災防止を込めた意味があることを教わり、すごく納得しました。
一初や、自在鉤の魚に、火災を恐れた村人の気持ちが伝わります。
        
    いちはつの花咲きいでて我が目には
               今年ばかりの春行かんとす    正岡 子規
                            病床にあった子規のつらい句です。

|

« 良かった | トップページ | 根津から谷中へ »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/170544/9958575

この記事へのトラックバック一覧です: 一初(いちはつ)と自在鉤:

« 良かった | トップページ | 根津から谷中へ »