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2006年5月22日 (月)

海亀の産卵ー石垣島米原

Tamago1_320 石垣島の友人より、海亀の産卵の貴重な写真が送られてきました。米原で昨日(21日)の未明に撮影されたものです。全部で123個有ったそうです。通常は100個前後との事ですから、この海亀さん、がんばりました。
石垣島、いや日本全体から見ても、他に得がたいダイビングスポットであり、美しい沖縄の海の自然が残されている石垣島の米原地区に、大和ハウスが13階建てのリゾートホテルを建設すべく、住民や行政側との折衝に入っている事は、4月23日に、「ホテル計画に疑問ー石垣島」で書きました。実は13階建案を見て、僕はこれはダミー案だと直感しました。環境との共生を謳うには、あまりに無理が有る計画だと思ったからです。今年になって大和ハウス側は、これを5階建案に修正したようですが、行政側との関連などは不明です。13階を5階に修正した大幅譲歩の姿勢を、住民、行政側に示したかったのかもしれません。大和ハウスの設計スタッフは始めから13階案などは無理と解っていたと思います。僕は高層ビル、超高層ビルの設計に参加した経験から、この13階案に幾つもの問題点を指摘できます。専門的なことは今は置くとして、初歩的な点を書きます。先ず、13階建ての場合基礎工事が大掛かりなものなり、環境との共生にはマイナス要素となります。ホテルのように客室構成から(海側に部屋を作る為、角柱型にはならずどうしても薄い板状の形状になる)耐震設計に、厳しい風圧力が加味されて、建物の転倒、引き抜き力に対応する為、基礎を深くしなければなりません。次にこれは大和ハウス側も見とめていますが風害です。都市部で、昔からの土地を守り農業を続けている方の悩みは、ビルなどによる日照障害もそうですが、思いもしなかった季節毎に異なる風の変化です。かなり離れているビルでも、その影響に寄りそれまでと違った風向きの変化で低温化したり、日溜りの筈が常に風が流れたりする状況になって、作物生産に微妙な影響が出てしまうのです。このホテルの場合も周辺の自然環境に想定外の影響が出るでしょう。風について云えば、台風時の雨が横殴りに13階建ての壁面に当たり、すさまじい水量となって壁下に流れます。これは台風時に超高層ビルの下にいれば実感できます。壁面が無ければ分散して遠くに飛ぶ雨量がホテル下に集中します。これを貯水せずに短時間のうちに排水しようとすると海岸部に何らかの影響が出ます。長くなりますので、今日はここまでとします。5階建て修正案以後の動きは、あまり無いと聞いていますので今後の状況を見守りたいと思います。
さて、海亀の卵の本題です。前回も書きましたが米原での海亀の産卵に否定的、もしくは事実を認めたくない論調を展開しているHPがあります。                       双方の活動報告という建て前のHP     http://blog.livedoor.jp/yoneharanews/

「このサイトは自然でロハスな石垣島の米原地区に起きた、自然との共生(symbiosis)ホテルの建設にともなう賛成派と反対派との活動状況を、正しく伝えることを目的としています。」と云いつつかなり、いやだいぶ建設計画者である
大和ハウス 側に立った論旨を書きつづけているブログです。こういった発信者が不詳のままで、謝った情報操作をする者はその影響も大きいので問題です。
この手合いは大規模開発、公害問題、原子力発電所建設、不急不用な公共工事、環境破壊(林道建設など)などの場合も必ず現れて最終的には消えてしまいます。今後のホテル建設に疑義を唱えてゆく運動には、建設推進を図る人達の論点や論旨を少しづつでも看破する事実を積み重ねていく事が大切だと思います。そういった意味で、海亀に嫌われている米原の海岸と信じたい人達に、海亀はいつも来ていますよ、今年も産卵しましたというこの写真の伝える真実は重いものです。123個の海亀の卵は、60日位で孵化し、その間、専門家が暖かく見守って対処するようです。可愛い子亀君たちが皆無事に海に戻れることを祈ります。
Umigam1_512 産卵した親亀Kameisi_512                                   
慎重に埋め戻された卵                    尚、この写真は、海亀保護の許可を得ている人達により慎重に撮影されてものです。一般には海亀の卵を確認する為に、現状に手を加える事は禁止されていますので、ご注意ください。  

 *ウミガメの捕獲、ウミガメの卵の採取は、一般には法令や条例により禁止されています。
    沖縄県水産課「漁業に関するきまりごと」
http://www.pref.okinawa.jp/suisan/sangogakkou/sangogakkou5.htm
*「石垣島ウミガメ研究会は石垣市・八重山漁協の委託により、沖縄県の特別採捕許可を頂いて調査を行っています」
*ウミガメと出会ったり、上陸痕や産卵場を見つけた場合は、すぐに関係機関に連絡をしましょう。
                                

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