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2006年5月31日 (水)

これもバブルの搭?ー下川町

Kouryu1_320 所用で訪ねた下川町は、北海道北部の名寄市からバスで20分の距離です。面積は、ほぼ東京都の23区を合わせた面積と等しい644.20k㎡ですが、人口は約4000人。ヒグマとキタキツネのほうが多いかな。但し町の面積の90.5%は森林で、うち国有林85%、民有林15%であり、これら森林資源を生かした林業・林産業が町の主産業となっています。気候は、最高気温が30℃以上、最低気温が-30℃前後で年間の温度差が約60℃と、東京では考えられないような寒暖の差の激しい地域です。かつては銅鉱山の街として栄え、15000人の人達が住んでいましたが今では過疎が進みつつあり、人口は約4000人です。しかし市町村合併を良しとせず、独自の町造りを目指してがんばっています。
写真の、なんだこれはと思わせる搭は、町の中心部から、自転車に乗って約15分の桜ヶ丘公園に建っている下川町ふるさと交流館です。設計者は、あの毛綱毅曠(もづな・きこう)さん。釧路市立博物館や釧路市湿原展望資料館など北海道での作品が多い建築家です。展望台としては、急な階段と小さな展望デッキで使用目的に合ってはいないようですし、資料館も良い設計とは言いかねる建物でした。設計側のコンセプトは「下川町の町おこしのきっかけとなるように建てられた資料館。遠い記憶を呼び覚ますようなシンボリックな外観が印象に残ります。」
ただ、バブル終末の1991年竣工でもあり、毛綱毅曠さんに依頼した以上、こんな形状になるのだろうと納得もゆくのですが、林業の町のシンボルでなしに、鋳物の町のシンボルにしたほうが似合いそうです。人口4千人の町が、5億円も出費してこんな搭を建てられたのも、バブル期だったからでしょう。現在は、訪れる人も少なく維持費用の捻出に苦労している様子です。ともかく使っている材料が特殊で補修が難しく、メンテナンスもやり難い。建物デザインと維持管理の両立が難しい建築が多いなか、これなどもその例でしょう。市の担当者は、なんとか自分たちの手で、費用を掛けずに補修していこうと努力していました。
この搭のある桜ヶ丘公園には周囲を囲むように、来園した人達の名前が掘りこまれた石で長さ2kmにも及ぶ万里の長城が完成されていました。延べ10万人以上の人が訪れて記念に名前を書き、それが掘りこまれた石を積んだものです。その上に立つと、遥か彼方まで続く城壁に驚かされます。Simoka1_512  元の町の中心部に戻り、そこから市内循環バスで約10分のところに、公営の五味温泉があります。泉質は炭酸水素塩泉で、飲むとラムネのようです。露天風呂から見た、カラマツの新緑がきれいでした。
(桜ヶ丘公園より下川町全景)

(万里の長城 )
Banrit1_512 (五味温泉) Gomion1_512                                             
 Rotenn1_512( 露天風呂からの眺め)

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