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2006年3月22日 (水)

生還して欲しかった-5人の凍死遭難

  DSCN0217_320
恐ろしい暴風雪の音が聞こえてくるようです。阿弥陀岳と仙の倉山で5人の遭難死が有り、共に皆、冬山登山の経験者と報じられています。全て滑落などでなく凍死です。
パーティから離れた仙の倉山の2人は、ビバークできる準備をしていなかったのでしょうか。ツェルト(非常簡易天幕)を持っていなかったのでしょうか。
阿弥陀岳の3人は、テントに包まった状態で発見されたと報じられました。もしそれがツェルトでないなら、ツェルトは暴風で飛ばされてやむを得ずテントをかぶったのでしょうか。
3人でひとつのツェルトしかなかったのでしょうか。新聞、テレビの報道ではこういったことは伝えられません。いずれ専門誌で詳細は語られるでしょうが、いずれにしてもビバークで一夜を過ごすことが出来ませんでした。
昔に比べれば、速乾性温度調節機能下着、羽毛インナー、ゴアテックスアウターなど装備は格段に高性能です。ツェルトと携帯燃料さえあれば、なんとしても一日二日は生き延びて、天候の回復を待ち、這ってでも脱出するのだと教えられてきました。山が動き、雪の壁が押し寄せてくる想像を絶する暴風雪だったのかもしれません。それでも生還してほしかったと思います。写真は最低限の個人用非常時装備です。ツェルト(必ず1人一枚)、レスキューシート、ポケットストーブと燃料。シェラカップ、アルミ水筒。
Esbit燃料は一箱20個入り、1個で6分間燃焼します。3箱あれば6時間持ちます。炊事用のガスカートリッジストーブを燃焼させると、ツェルトの中では、5分もしないうちに頭がくらくらしてきます。危険です。ポケットストーブは股の間に入れて暖をとります。もし余裕があればシェラカップで雪を溶かして少しずつお湯を飲みます。もう少し余裕があればお湯をアルミ水筒に入れて懐炉にします。
マッチとオイルライターは必需品です。100円ライターは低温時気化せず使えなくなる事があります。ツェルトは広げた際、強風で凧のようになって飛ばされます。紐をつけて身体のどこかに結んでから開きます。最近の軽量ツェルトは岩角にすれると簡単に破れますので注意したいものです。レスキューシートはツェルトの中で開きます。
山に入る場合は、冬山で無くともこの装備無くしては怖いのです。それと無線機は1人1台持ちます。今回は道迷い遭難ではないので、GPSについては、次の機会に書きます。捜索費用に比べたら、装備代など安いものです。自分自身の今後の山登りの心構えを再確認する為に書きました.亡くなられた5人の方のご冥福をお祈りいたします。Dscn0217

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